「English Vinglish (イングリッシュ・ヴィングリッシュ)」は2012年に公開されたインドの映画、日本ではこの夏、邦題「マダム・イン・ニューヨーク」として公開されます。


私がインドに来たころ、MTVインドでこの映画のミュージックビデオを何度も見て、インド人がサリー着てニューヨークにいる映画なんだ~と気になっていた作品でしたが、飛行機内の映画のリストにこの映画があったので、ヒンディ語映画を英語字幕で初鑑賞、その後TVで何度か見て、さらにインドでDVDを買った友人に貸してもらって見ました。
大好きな作品です。


私がMTVで見ていたMV↓
Manhattan (Song Promo) - English Vinglish [Exclusive]




あらすじは…

インドに住むシャシ(シュリーデーヴィー Sridevi)は結婚して2人の子供を持つ普通の主婦。
夫と子供たちは英語が話せるが、彼女は英語がほとんど話せないために、そのことを彼らに度々嘲笑されコンプレックスに思っていた。
シャシ一家はニューヨークに住むシャシの姪の結婚式に招待され、その準備を手伝ってくれるよう頼まれるが、仕事や学校の関係上、手伝いに行くことが出来るのはシャシだけだった。
シャシは英語が出来ないままNYへ……だがそこで待ち受けていたのは英語が出来ないゆえの辛い出来事だった。
シャシは一念発起し、秘密で英語学校の4週間コースにに通うことに。
そこには英語が出来ずに泣いていたシャシを励ましてくれたフランス人のコック、ローラン(Mehdi Nebbou)もいたのだった。


日本の予告
映画『マダム・イン・ニューヨーク』【予告】6月28日 シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!





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ここからはインドに住む英語が苦手な主婦の私の感想や小ネタ


内容的には結構単純ですが、もう泣きました。

まず、インドで、夫にも子供にも英語が出来ないことで笑われたり呆れられたりてしまうシャシ。
その時点で自分と重ねてぼろなきな私

インドでは最近本当に英語教育が盛んで、インターだけでなく公立の学校でも英語で授業をやっているところもあるそうです。
私もよくワンズのお散歩中にアパートメントの小学生から英語で話しかけられますが、普通に堪能。
小学校に行く前の年齢の子まで英語だったりしてびっくりします。
インターに行っている子のお母さん曰く、小学校に入った時点で、インド人内でもすでに英語が出来る子と出来ない子でグループが出来てしまうそうです。

それくらい英語が沢山使われているインド。
シャシはアメリカのカフェで英語が出来なくて店員さんに冷たくあしらわれてしまいますが、インドでは英語が出来なくても理解しようとすごく聞いてくれる人が多いです。
それは英語、ヒンディだけではなくさらに多数の言語が話されているインドだけあり寛容なのかな?とは思いました。


話はシャシの得意なお菓子ラドゥについて。
ラドゥ (Laddu लड्डू)はインドのミタイー(甘いお菓子の総称)のひとつ。
お祝い事やお祭り、お供え物などによく使われるお菓子。
ベサン(ヒヨコ豆の粉)と砂糖とギー(澄ましバター)を混ぜて団子にしたもの。
日本だときな粉もちとかきな粉飴とかきな粉棒(きな粉と水あめを混ぜて固めたもの)に近い感じだと思うのですが、きな粉もちの3倍くらいの砂糖、そこにさらに油が入るとなると、日本人的には甘い!くどい!という状態になります。
……決してまずくは無いと思うのですが

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これは主人が出張先で寄った寺のラドゥ。(箱入りで移動中に振られたため、形が丸ではなくなっていますが…)
これなんて噛んだ瞬間砂糖がジャリといいましたよ
それ以上食べられず、残りはサーバント君に「いる?」と聞いたら、にやりと笑って持って帰りました。
(参考:寺のおみやげ)

でもシャシのはきっとすごくおいしいのだと思います


ちなみにヒンズー教の象の顔をした神様であるガネーシャの好物で、よく持っています。

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そして気になることといえば、シャシの着ていたサリー。
アメリカに来た割に、何着も着てるなーと思った方もいるのでは?

実はインド人は服持ち。
今は日本に帰ってしまったHさんが、インドでHさん主人の会社のインド人と社内(部内?)旅行にいったとき、電車で旅行に来ているのにどれだけ服もってきているんだよと思ってしまうくらい、1日に何度も御召し替えがあったそうです。(Hさんはそのままの服なのに)
インド人はおしゃれにこだわり、さらにサリーは一枚の布なので小さく畳めることから、シャシも相当のサリーを持ってきたのでは…と思います



服といえば結婚式。
インドでは新婦の色は白ではなく赤(+金)。
そしてインドの花嫁といえば、鼻輪(ノーズティカ)は必須です。
花嫁は結婚するまでに、ノーズティカをつけるために鼻にピアスの穴を開けなければならないとか…
インド人、すごい


最後にシャシがアメリカにいく飛行機であった白髪のダンディなおじ様役で、ボリウッド界の超大物アミターブ・バッチャン(Amitabh Bachchan)がカメオ出演しています。
レオナルド・ディカプリオの「華麗なるギャツビー」には、怪しい裏世界っぽい男マイヤー・ウルフシャイム役で出演していました。
スラムドッグ$ミリオネア」で主人公ジャマールが小さいころにあこがれていたスターが彼でした。(彼は出演していませんが…)
本物は「Kaun Banega Crorepati」(インド版「クイズ$ミリオネア」)の司会をやっていたりします。



小ネタはさておき、インドではまだまだ女性の立場は弱いのですが、そんな中でもやれば出来るという感じを出しながらも、やっぱり家族が幸せなのが一番……という、インド映画ならではの作品です。
そして、やっぱり私も英語をもっと頑張らなくちゃと思わせる作品なのでした。

日本でも全国で公開予定(劇場情報は公式HPより↓)なので、興味のある方は是非ごらんになってみてくださいね。
ボリウッド映画ですが、2/3が英語(それも英語を習うということから簡単な英語が多い)なので日本人でも分かりやすいですよ。

そして見終わるころには、シャシみたいに首振って話してしまうかも?!
(インド人は首を振りながら話します)



 映画『マダム・イン・ニューヨーク』公式サイト





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